あなたある程度理想の画像ができたんですけど、部分的に修正したいところがあるんですよね。



基本は画像生成だから修正は難しいよね。



そうなんですよ。
1度作った画像の一部を直したいだけなのに、まったく違う画像になっちゃうんですよ。何とかならないですか?



実はControlNetを使えば簡単な修正や、画像から派生した別画像を作ることができるよ。
Stable Diffusionは既存機能では画像修正には少々向いていません。
その理由は画像から画像を作る機能はあるものの、あくまで新規作成となるからです。
画像から特徴を読み取りそれを使って画像を生成するだけなので、同じ画像を再現するのは困難なのです。
でも、そんなStable Diffusionでも画像修正ができないわけではありません。
それは「ControlNet」という機能を使う方法です。
これを使うと、画像の特徴を残したまま自然な形で部分的な修正を行ったり、色合いを調整することができます。
私のような絵心があまりない方でも、自然な感じで修正できるという点はとてもありがたい機能なはず。
もし、Stable Diffusionを使って画像の修正を行いたいという方はぜひご覧ください。
ControlNetとは?
まずはControlNetについて紹介します。
ControlNetは画像加工できる拡張機能
ControlNetは既存画像の加工を行える拡張機能です。
基本プロンプトでの画像作成を行う場合、毎回新規作成を行うため、1度作成した画像に微調整をするのは苦手です。
その問題を解決できるのがControlNetです。
ControlNetを使用することで、画像の1部分のみをプロンプトを使って修正したり、輪郭はそのままで色合いを変えたりといった、元画像の特徴を残して画像生成することができます。
ControlNetの仕組み
ControlNetは外部拡張機能の1つであり、デフォルトではStable Diffusion上でControlNetを使用することはできません。
具体的な構成としては下記のとおりで、Stable DiffusionにインストールしたControlNetの環境上で使いたい機能を選んで画像を加工していきます。


デフォルトではControlNet環境と各機能はインストールされていないので、これらをインストールしてから利用する形となります。
利用のメリット
画像の編集ができる
基本的にはStable Diffusionは新しく画像を生成するため、同じ画像の一部を修正するのは難しいですが、ControlNetを使うと、加工することができます。また、その修正箇所を別プロンプトで指定できるため、簡単に自然な感じで画像修正することができます。
無料で使える
ControlNetは基本的に無料で利用することができます。ControlNet環境はもちろんのこと、各機能も基本的には無料でインストールして使うことができます。
基本的に著作権は気にしなくてよい
ControlNetを使うことにたいしては基本的には著作権を気にする必要はありません。もちろん著作権違反につながる固有名詞を使ったプロンプト指定やモデル(Checkpoint)を使った画像を公開すると違反対象になる可能性はあるので、組み合わせて使用する場合はご注意ください。
ControlNetでできること
ControlNetはさまざまな画像の加工ができます。どのようなことができるかを紹介します。
画像の輪郭をそのままに、色合いや輪郭の微調整を行う
元画像の輪郭をそのままに、色合いなどの微調整を行うことができます。




処理の全体像を理解したい方はこちら
①元画像をStable Diffusionに読み込んで画像の輪郭画像を抽出する。


②抽出した輪郭と別途入力したプロンプトを使って新しく画像を作成します。


一部分のみを自由に編集する
元画像の修正したい部分を自由に変更できます。




同じポーズの画像を生成する
元画像と同様のポーズの画像を作成することができます。




まずは使用する準備してみよう!
では実際に使うために、まずは準備を整えましょう。
ControlNetの準備・導入手順は下記記事にて紹介しているので、これを参考に準備しましょう。
実際に使ってみよう!
以上がControlNetの紹介となります。
具体的な使用方法については、利用用途に応じて下記にて紹介しておりますので、使いたい機能を選んで画像加工してみましょう。





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